SASにはfinance関数というものがあって、この関数一つで何十種類もの財務処理計算ができてしまう凄い子です。
関数のリファレンスがめちゃくちゃ長い!
http://support.sas.com/documentation/cdl/en/lrdict/64316/HTML/default/viewer.htm#a003180371.htm
第一引数に、まずどんな財務処理を行うのかを指定するのですが、実はここに指定する名前はEXCELの財務関数の名前と同期していて、以下引数の指定もEXCELと同じなんです。
なので、まずEXCELでやりたいことを探して、使い方を調べてから利用した方が、SASの説明読むより早いです。
例えば300万円を年利5%の3年ローン払いにした場合、月々の支払額はいくらになるかという問題なら
data A1;
X=finance('pmt',0.05/12,36,3000000);
run;
求めるのが1月あたりの支払額なので、年利を12で割って、月単位にしています。
同じく3年という単位を36カ月に直しています。
月々だいたい9万円返済すればいいってことですね。
ここからは例のごとく、全く関係のない話。
電王戦タッグマッチのファイナルランドにいってきました。
もう、想像以上に熱く、面白い戦いでした。
前の記事で、人間が無駄な探索を刈り取って、読ませるべき局面を直感で選択することに
よって、コンピューターより強くなるといった話をしました。
それに加えて、今回見て関心したのが、西尾六段が、あらかじめ自分が有利になるであろう何手先もの局面を対局と並行してプログラムで探索しておき、そこに実際の局面をうまく誘導するといった戦術をとられたことでした。アドバンスチェスで研究されている戦い方を参考にしたと後でツイッターでおっしゃってました。
また、森下九段が、普段の対局では、必殺技のような過激な手順、構想を思いついても、何か弱点や反撃される隙、つまり読み抜けがあるのではないかと不安になって、より堅実で無難な手を選んでしまうが、コンピューターとタッグを組むと、手順に読み抜けがないことを検証してから実行できるといった趣旨のことをおっしゃってました。
その言葉通り、実際決勝戦では、誰も見たことのないようなド派手な手順の応酬で会場は大いに盛り上がりました。
プログラムに頼って指す将棋なんて面白くないという意見もあると思いますが、僕の個人的な意見としては、人間の思考の創造性を拡張するためにプログラムの力を使うというのは悪いことでなく、寧ろそれこそがプログラムと人間のあるべき方向ではないかなと思いました。
実際、盤面を真剣に睨み、またタブレットを操作して膨大な情報を処理しながら戦う棋士の姿は、奇異ながらも大変美しかったと思います。
あと、終わった後、一緒に付き合ってもらったmatsuさんとSASの話たくさんできたのがまた楽しかったです。
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