CALENDERプロシジャの機能は、情報を付与した拡張カレンダーを作成することです。
今回は深遠なるCALENDERプロシジャの世界の、ほんの表面を舐めてみます。
詳しくはhelpなりプロシージャガイドを見てください。また面白い使い方見つけたらぜひ教えてください。
たとえば、臨床試験のデータをレビューしていると、有害事象や併用薬のデータのように、開始日と終了日をもったレコードが1症例の中でたくさん発生することがあります。
そして、同事象の発現期間がかぶっていたり、有害事象Aに使用した併用薬Bの使用期間がかぶっていないなど、レコード間での不整合が発生していることもよくあります。
そういった期間をもったレコードを総合的にレビューしたい、なんて時にカレンダー化することはとても役に立ちます。
今、以下のようなAEのデータがあったとします
data AE;
USUBJID='T001';AETERM='頭痛 ';AESTDT='03OCT2013'd;AEENDT='06OCT2013'd;output;
USUBJID='T001';AETERM='貧血 ';AESTDT='04OCT2013'd;AEENDT='09OCT2013'd;output;
USUBJID='T001';AETERM='めまい';AESTDT='09OCT2013'd;AEENDT='20OCT2013'd;output;
USUBJID='T001';AETERM='鼻出血';AESTDT='10OCT2013'd;AEENDT='25OCT2013'd;output;
format AESTDT AEENDT yymmdds10.;
run;
proc sort data=AE;
by USUBJID AESTDT;
run;
これをカレンダーにしたいと思います。
ods pdf file='D:\sas.pdf';
title "有害事象カレンダー";
proc calendar data=AE;
start AESTDT;
fin AEENDT;
by USUBJID;
run;
ods pdf close;
ods pdfでPDF化してますが、そこはHTMLでもなんでも好きにしてください。
まずproc calenderでデータセットを指定して
startステートメントで開始日をfinステートメントで終了日を指定します。それだけです。
すると
上図が作成されたPDFを開いたものになります。
どうですが、どのAEの発現が同時期であるかわかりやすいですよね。
ステートメントの指定を複雑にすることで、さらに見やすいカレンダーを作成できます。
が、、なにぶん、基本となるOUTPUTの見栄えがplotプロシジャレベルから進歩していないので
限界があります。
SAS9.5とかでCALENDERプロシジャの大幅なテコ入れとかないですかね?絶対ないでしょうね。
あと、CRCの方に検査スケジュールカレンダーを症例ごとに作ってあげたりする時なんかにも
使えまず。まあ、EXCELでVBAとかで作った方が見栄えはきれいかもしれませんが。。
むしろそういったスケジュール作成系のアプリなんか、最近はいくらでもあるんですかね、、、
PROC CALENDERにもっと光を!!
0 件のコメント:
コメントを投稿